住まいのお手入れ 設備の知識
1.トイレ
汚れは残さないようにしましょう
トイレは使うたびにこまめにお掃除をしましょう。便器の水を流したあと、トイレブラシでサッとこすったり、便器まわりの床をペーパークリーナーなどでひと拭きするだけ。手を洗う前に、便器や床をササッとお掃除すると、いつもきれいな状態が保てます。異物を流さない
トイレに水洗用トイレットペーパー以外の物を流すと故障の原因となりますので、流さないでください。水が止まらないとき
応急処置として、トイレタンクの横にある止水栓を、ドライバーやコインで閉めて水を止めた後、至急管轄エリアの緊急連絡先までご連絡ください。万が一、止水栓を閉めても水が止まらない場合は、水道メーターボックス内の元栓を閉めてください。詰まったとき
トイレが詰まったときは以下の対処をしてください。- 水が飛び散らないように、便器を透明のビニールシートで覆う。
- 便器の排水口にラバーカップを密着させる。
- ゆっくりと押しつけて勢いよく引くという動作を何回か繰り返す。
※ラバーカップはホームセンター等で購入できます。
2.キッチン
油汚れはその日のうちに拭きましょう
お料理をする時には必ず換気扇を回して、飛び散った油はその日のうちに、水拭きやお湯拭きをしておけば、キッチンの油汚れで悩まずにすみます。換気扇はこまめに掃除
換気扇に油やゴミが付着すると、正常に回らなくなる事があります。コンセントを抜き、換気扇の羽・フード・フィルターを外して、中性洗剤を溶かしたお湯の中に30分程度つけてから洗うと汚れがきれいにとれます。排水口に油を流さない
少量の油であっても、排水管の詰まりの原因となります。油のついたお皿や調理器具は、洗う前に古新聞等で汚れをふき取っておきましょう。また、排水口に溜まったゴミは悪臭の原因となりますので、ゴミを溜めないようにこまめに取り除きましょう。3.洗面・浴室
毛髪や汚れはこまめにとりましょう
毎日頻繁に使う洗面は、毛髪が落ちていたり、歯磨き粉や整髪剤などが飛び散ったりしています。毎日清潔な洗面で気持ちよく過ごすために、使ったら必ずタオルやティッシュペーパーで汚れや水しぶきを拭き取るようにしましょう。入浴後はしっかり換気
浴室は高温多湿なためとてもカビが発生しやすい環境です。入浴後は必ず換気をして浴室全体を乾燥させましょう。また、入浴後に、壁や床に冷水をかけておくと、浴室内の温度が早く下がり除湿効果があります。※浴室を清掃する際に、カビ取り剤や漂白剤等の塩素系洗剤と、酸性洗剤を一緒に使うと、有毒ガスが発生して大変危険です。洗剤を使う際には必ず注意書きをよく読み、正しく使用してください。
4.排水口・水道管
排水口はこまめに掃除
排水の流れが悪くなる主な原因は、キッチンは油や生ゴミ、洗面・浴室は毛髪などです。詰まりを予防するいちばんの対処は、こまめなお掃除ですので、1カ月に1度は排水口の清掃をして、排水口が詰まらないようにしてください。排水の流れが悪いとき
排水の流れが悪いときは、市販の排水用パイプクリーナーを使って詰まりを除去しましょう。それでも流れが悪かったり詰まりが取れなかったりする場合は、管轄エリアの緊急連絡先 までご連絡ください。水道管から水漏れしているとき
水道管から水漏れしているときや、止水栓を止めても水が止まらないときは、水道メーターボックス内の元栓を閉めてください。その後至急管轄エリアの緊急連絡先までご連絡ください。アドバイス!
市販の重曹には脱臭作用があり、排水口の脱臭にも効果的。週に1度、カップ1杯の重曹を排水口に入れ、熱いお湯を注ぐだけで臭いが取れ、詰まりの予防にもなります。また油分も吸着しやすく、キッチンの排水口に使用すると、パイプ内がすっきりキレイになります。5.洗濯機置場
洗濯機を使わないときは蛇口を閉めましょう
全自動洗濯機の停止時には、ホースに高い水圧がかかっています。洗濯終了時には必ず蛇口を閉めましょう。不在時にホースが脱落した場合、階下への漏水事故が発生する恐れがあります。蛇口と給水口の接続は確実に
蛇口と給水ホースの接続がしっかりされていないと水漏れの原因となりますので、接続は確実に行ってください。蛇口が洗濯機用給水ニップル(給水栓継手)対応の場合は、専用ジョイントをご購入の上接続してください。排水時に水が溢れるとき
排水口と排水ホースの接続がしっかりされているか確認してください。接続に問題がない場合は、排水トラップを外してトラップ内のゴミを除去してください。清掃後も改善されない場合は、管轄エリアの緊急連絡先までご連絡ください。6.エアコン
ご自分で設置したい場合
エアコンの取り付け位置や室外機の設置場所を指定させていただく場合がありますので、必ず事前に管轄エリアの緊急連絡先までご連絡ください。シーズン前に準備をしておきましょう
エアコンのシーズン前には、まずフィルターを清掃し、正常に作動するか試運転をしておきましょう。また、部屋全体に空気を循環させるために、送風口の近くに高い家具等を置かないようにしましょう。※暖房時は余熱運転をしますので始動まで時間がかかります。一定時間後に温風がでてくれば故障ではありません。
室外機の排水ホースは排水溝へ
バルコニーにエアコンの室外機がある場合には、排水ホースを排水溝へ沿わせる等して、バルコニーに水が流れないようにしましょう。エアコンから室内に水漏れしたとき
エアコンから室内に水が漏れるのは、排水ホースの異常が原因です。放っておくと、エアコンの故障だけでなく、床にこぼれた水がシミになり、床が変色・腐食することがあります。その場合は、入居者様に補修費用をご負担していただく場合がありますので、水漏れを発見しましたら至急管轄エリアの緊急連絡先までご連絡ください。7.電気
停電したとき
安全ブレーカー、漏電ブレーカーのどちらが落ちたかによって、原因と対処方法が異なりますので、分電盤を確認した上で対処してください。安全ブレーカーが落ちた場合
契約容量以上の電気を使用したことが原因だと考えられます。以下の対処をしてください。- 使っていた電化製品のプラグをコンセントから抜く。
- サービスブレーカーのスイッチを入れ直す。
漏電ブレーカーが落ちた場合
漏電が起こったことが原因だと考えられます。以下の対処をしてください。- 全ての安全ブレーカーを切る。
- 漏電ブレーカーを入れる。
- 切った安全ブレーカーを1つずつ入れ直していく。
※この時、再び漏電ブレーカーが落ちたら、その安全ブレーカーの回路は漏電しています。至急管轄エリアの緊急連絡先までご連絡ください。
8.ガス
ガスが出なくなったとき
長時間のガスの使用や、地震などが起きると、ガスメーターに内臓された安全機能「マイコンメーター」が働き、自動的にガスの供給を停止することがあります。マイコンメーターの操作方法
まずはガスメーターをチェックし、 赤ランプが点灯している場合は以下の対処をしてください。- 全てのガス器具の使用を止め、元栓を閉める。
- 復帰ボタンのキャップをはずす。
- 復帰ボタンを奥まで強く押し、すぐに手を離す。
- 赤ランプが再び点滅するので、約3分間待つ。
- 赤ランプの点滅が消えたらガスが使えるようになる。
※マイコンメーターによっては復帰手順に多少の違いがあります。
※対処をしてもガスが復帰しない場合、頻繁に止まる場合、ガスが出ないのに赤ランプが点灯していない場合はガス会社へご連絡ください。
9.結露
結露は調理や入浴、室内での洗濯物の乾燥などで室内に水蒸気が発生することが原因です。結露を放っておくとカビが発生してしまい、建物や家財を傷めるだけでなく、入居者様の健康を害する可能性があります。
結露を抑えるポイント
- 調理をするとき、食器を洗うとき、室内で洗濯物を干すとき、入浴後は換気扇を回す
- 天気が良い日には1日数回窓を開け、室内の空気を入れ替える
- 雨天や多湿時は、エアコンの除湿運転や除湿機を利用して調整する
- 家具・ベッド・冷蔵庫などを壁から離して設置し、風通しをよくする
- 押入れの中に除湿剤を置いたり、スノコを敷いて風通しをよくする
結露が発生したら
窓ガラスやサッシに水滴をみつけたら、こまめに拭き取りましょう。壁に結露したときは、乾いた布でたたくように水分をとりましょう。結露放置が原因による窓枠や壁の破損・汚損の補修費用は、入居者様のご負担となりますのでお気をつけください。10.冬期凍結防止
低温注意報などが発令されると、給排水設備が凍結する恐れがあります。特に冷え込みが予想される場合には、凍結により設備や配管が破損しないよう以下の凍結防止対策をしましょう。凍結防止対策をしなかったことが原因による設備の破損についての補修費用は、入居者様のご負担となりますのでお気をつけください。
水道の凍結防止
低温注意報が出る日には、就寝前にお風呂の水栓から2ミリ程水を流して凍結を防いでください。浴槽にたまった水は翌日洗濯等に利用できます。ガス給湯器
ガス給湯器には、凍結防止機能がついていますので、長期の外出時には電源及びブレーカーを切らないようにお願いします。冬期に退去される場合で、電源及びブレーカーを切る際には、電気の解約より先にガスの閉栓手続きを行い、ガス会社へ給湯器内の水抜きを行うようお伝えください。11.その他